2007年12月10日

科学というオブラート この記事をはてなブックマークに登録

以前、「覚えておきたい、ニセ科学リスト」という記事を読んだことがあります。
そのリストに挙げられているものとして、
例えばマイナスイオンやゲルマニウムなどがあります。

このリストを見て、
ああ確かにそんなのもあったな、と思うのがあれば、
あれこれはニセ科学として切って捨てていいものなのかな、
と感じるものまでありました。

そういえば結構そういうものって健康ブームと相まって
かなりいろいろあるんじゃないかなとも思います。

例えばマイナスイオンに関して上の記事では、
マイナスイオン:
そもそも言葉としての実体がない。負の電荷を持つイオンは陰イオン、あるいはアニオン。

仮に陰イオンのことだとしても、体に良いなどとする根拠が科学的に立証されたことはない。

最近はメーカもニセ科学呼ばわりを警戒しているのか、マイナスの部分を適当に言い替えていることが多い(例:nanoeイオン)。

とあります。陰イオンというのは化学でやったように、
電子を授受して結果的に電荷的に負になっている原子や分子を指します。

しかしその陰イオンをマイナスイオンが指すとしても、
それが健康に良いという科学的な実証はされていないということです。
でもマイナスイオンが出るという商品って探せば今でもかなりあるので
はないでしょうか。マイナスイオンの出るドライヤーとか(笑)
そういえば確か実家にあるドライヤーもそういうのだった気がします。


以上余談でしたが、このようなニセ科学というのが実は
身近なところに存在しており、時にはそれによって被害を
受けることもあるので、放っておくわけにはいかないというのが現状
のようです。

ニセ科学の他に疑似科学という名称もあり、
その使い分けは分からなかったのですが、
Wikipediaによると(参考程度で。)
疑似科学:
学問、学説、理論、知識、研究等のうち、その主唱者や研究者が科学であると主張したり科学であるように見せかけたりしていながら、科学の要件として広く認められている条件(科学的方法)を十分に満たしていないものを言う。

日本語では、「科学ではない」ということをはっきりさせるために、ニセ科学あるいはエセ科学という語を用いる人もいる。

ということで、ニセ科学というのは、
科学的な根拠に基づいていないということを前面に押し出した言葉
だと言っても良いのかもしれません。
しかし用法的にはそこまで両者に変わりはないように思います。


では本題に入るとしましょう。
そしてこの記事を直接書くきっかけとなったのが、
極東ブログの二つの連続した記事でした。

[書評]わたしたちはなぜ「科学」にだまされるのか(ロバート.L.パーク)
[書評]わたしたちはなぜ「科学」にだまされるのか(ロバート.L.パーク) その2

僕はこの本を読んだことが無いのですが、
原題がVoodoo Science(魔術的な科学)で、
ニセ科学だと思われるものを著者が切っていくというものだそうです。
だから先に挙げた記事と同じ趣旨な訳です。(扱う対象は違いますが)

最初の記事で、そのレビューというか、本の内容に触れつつ
リズム良く独特な運びでおもしろおかしく書いていくわけです。
(あまりブログ世界に詳しくないので何を言ってるのか分からない
ところもありましたが…。)

その感想的にはこの本を結局批判しているのかなと思いきや
続く記事ではこの本は良書だと言っています。

つまり最初の記事ではこの本をもともと好意を持って
扱っていて、ユーモアで少しつっこんでみたりしたということでしょうか。
まだ読みが浅いのかなって(笑)まだまだです。


一つめの記事の最後でにある言葉が、
なんだかよくわからないのだが、やけくそで雑駁な印象を言うと、偽科学を問題にしている人って、なんか偽科学と同じような臭気を放つという点でそれほど変わらないような気がする。

です。

これについては、ある物をニセ科学だと言い切るのは、例えば
マイナスイオンが体に良いという言説と同じレベルになってしまう
可能性があるということなら確かにそうかもしれません。

そして二つ目の記事でこれをさらに進めて、一つの考えが出てきます。
単純な話、これが偽科学のリストですよぉみたいのを信じちゃったら偽科学への対応と同じ盲信だし、そのリストが微妙にイデオロギー的な偽科学を排除していたら、変でないのと思うしかない。

つまりこれはあるニセ科学を本物だと言われて「信じる」のと、
これはニセ科学だと言われて「信じる」のは同じことだということです。

finalventさん(極東ブログの著者)の意図を上手く汲み取れているか
自信がありませんが、ここで信じるではなく「信じる」とした理由を
さらに説明していこうと思います。

これは一般論にしていいかどうか分からないのですが、
僕は科学=客観的、あるいは正しい、というイメージを持っています。

上手く言葉で説明出来ませんが、科学は万能だとか、
世界を解明するための最も優れた道具だなんていう考えです。
ある物事を判断するときに、科学的に正しいのかどうかという事が
最も重要なCriterion(判断基準)であると言えるかもしれません。

なので、マイナスイオンなんていうのであっても、
例えばテレビで科学的にその効果が実証されたみたいな
雰囲気があれば(厳密に判断する程科学的な知識が十分にない
というのもありますが…)そうだと「信じて」しまうということです。

そこには科学への盲信性があるのではないでしょうか。

だから、逆にこれがニセ科学だという主張が科学的であれば、
あるいは、科学的根拠に基づいているように見えさえすれば、
そうなんだと「信じて」しまうということでもあります。

これが上で引用した考えの背後にあるのだと思います。


だからこそ、その盲信性を意識することが必要なのではないでしょうか。
科学は絶対だというのが深層意識にしみこんでいるというか。
科学的だということに対し、そこで思考が停止してしまう恐れがある
ような気がします。

そして、科学的な言説にだってイデオロギーは存在するということを
忘れてはならないように思います。そのイデオロギーについて考える
以前に科学的であるというだけで「信じる」ことがあってはならないのです。

科学は初めにこうあるべきだという理論を立て、
実験や観察などの検証を通してその正しさを証明します。
(この定義は少し曖昧かもしれませんが。)

そのためまずはこうなるべきだという説、
つまりイデオロギーがあるのではないでしょうか。
そしてそのイデオロギーの正しさを科学を担保にして主張する。

そして科学への盲信性によって、科学がイデオロギーに
オブラートをかけていることに気づかない。
つなわち、科学への盲信性があると、科学の背後にあるイデオロギーが
見えなくなってしまう可能性があるのではないでしょうか。



丁度最初の記事の方で地球温暖化説について本から引用しているので、
本来ならここはスルーするべきかもしれませんが、少し触れてみたい
と思います。(具体例にもなるかもしれないので。)
「異論を仮に思ってもブログとかで言わないほうがよさげな話題リストの一項目」と書いてあるように、すごく難しい問題です。


孫引きになりますが、パーク氏は地球温暖化説について
科学者の見解が多岐に渡っていることについて、
すべての科学者が科学的なやり方に信頼をおき、おなじ観測データを入手しているのに、なぜこれほど科学者のあいだで意見のくいちがいがあるのだろう? 気候論争が物理の法則で解決できるなら、意見の相違はないはずだ。では、くいちがう理由はどこにあるのか? どうやら、科学的な事実、科学的な法則、科学的な手法とはあまり関係がないようだ。

ここまで言い切ってるのは、一瞬あれ?と思います。

「気候論争が物理の法則で解決できるのなら」とありますが、
解決出来ていないのが現状だと思います。だから仮定が違うかと。
気候システムの全容が科学的にまだ解明されていないために、
いくつかのファクターを考え、その関連性を検討しなければ
ならず、そこで相違が出てくる。結論は同じですが。

ですが、解決できないことで相違が生じ、
そこに解釈の余地が出てくるのではないでしょうか。
もちろん科学的なものと関係ないというのは言いすぎかもしれませんが、
気候システムの全容が分からないために、その全容を捉える上で
そこにイデオロギーというか、こうあるべきだという考えがあるのではないか、
つまりパーク氏に言わせるなら、政治的、あるいは宗教的な考え方が
含まれるのではないかということです。

これについては僕は一理あるんじゃないかと考えています。
モチベーションとしてそういうものがあるのではないかということでも
あります。

もちろんIPCC(気候変動に関する政府間パネル)はあらゆるファクター、
可能性を考慮しており、その上で温室効果ガスが増加しており、
温暖化の原因は人為によるものである可能性が極めて高いとレポート
しているのです。それについて科学者でない者が口を出す余地は
ありません。

温暖化という傾向は存在する。そしてそれは人為的な可能性が高い。
では更に進めて、今後どのような対策を取るのが最も適切なのか
という問いについてはまだ議論されています。一方では二酸化炭素
排出を削減する事で温室効果ガスを減らすのが最も効果的だとする
意見があり、また他方では人間に出来る対応策は何も無い
という意見もあるようです。

そこには持続的な発展という指標があったり、様々な思惑が絡み、
イデオロギーが入る余地はあるのではないか、と考えています。
例えIPCCのレポートが科学者達によって作成されているとしても、
彼らに政治的、あるいは宗教的な考えが無いとは言えません。


そして、だからこそ科学的にこれこれだと言われて
それを「信じる」のではなく、その背後にあるかもしれない
イデオロギーについても見極める必要があるんじゃないかな
とも思うわけです。


温暖化問題を例にしたのは微妙だったかもしれませんが、
科学が客観的、公平であるという考えからくる盲信性について
意識するのは、ニセ科学などを考える上で必要ではないでしょうか。

(あとは科学的な知識を自ら身につけて科学を装うニセ科学を
 見破るという方法があると思いますが。)
posted by Jack at 09:53 | Comment(3) | TrackBack(5) | 時事・社会 | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2007年12月01日

北欧思考。 この記事をはてなブックマークに登録

ちょっと面白いと思った記事を紹介してみます。

住むのに最も望ましい国はアイスランド=国連統計(ロイターより)
短いので以下全文引用します。
[ブラジリア 27日 ロイター] 国連開発計画(UNDP)が27日発表した年次の人間開発指数によると、世界で最も住むのに望ましいとされる国は、過去6年間首位だったノルウェーに代わり、アイスランドとなった。

 上位は自由市場の豊かな国が占めた。トップ5はアイスランドを筆頭に、ノルウェー、オーストラリア、カナダ、アイルランド。米国は昨年の8位から12位に後退した。

 同指数は、平均寿命や教育水準、1人当たり国内総生産(GDP)についての2005年の数値を基に算出。その結果、「人間開発が低い」カテゴリーに当てはまった22カ国は全てがサハラ以南のアフリカで、シエラレオネが最下位となった。

 日本は平均寿命が82.3年と最長、平均寿命が最も短いのはザンビアで40.5年だった。

ノルウェー人であるルームメイトに言われて知ったのですが、
今まではノルウェーが一位だったということです。
それが今回はアイスランドに抜かれてしまいました。

GDPや平均寿命のデータによって順位が交代することになったそうです。

ちなみに6位以下はこちら:
6位→スウェーデン
7位→スイス
8位→日本
9位→オランダ
10位→フランス
11位→フィンランド
12位→アメリカ

デンマーク以外は全て上位にランクインしているのが
分かると思います。

アメリカのランクが低いのは、平均寿命の低さがあるようです。
やっぱりファストフードが原因だったりもするんでしょうか。
百害あって一利無しです。

教育水準だと、フィンランドがトップだと思います。


また、アフリカで平均寿命が低い大きな原因となっているのが
AIDSです。これは日本では中々実感出来ませんが、
かなりアフリカでは深刻な問題です。


自由市場の豊かなっていう風に書いてあるんですが、
実際一位、二位のアイスランド、ノルウェーともに
EUには加盟していませんし、ユーロも導入していません。

そして、アイスランドでは漁業が輸出の半分を占めており、
その利益を守るためにEU加盟に対して否定的です。
農業でも国内農業を保護するための助成制度があります。

ノルウェーでは、漁業もそうですが、特に農業において
石油によって得た収入を助成金として回すことで、国際競争力の
低い国内農業を保護しています。

EU加盟国間では関税が無い為、どちらの国でも農業、漁業を
保護するのが難しいのです。

ということでどちらも実は政府によって保護されているので、
自由市場ではないのではないか、と思いました。

しかし、両国ともにEFTAのメンバーとして、欧州経済地域(EEA)協定を
EUと結び、EU市場に積極的に参加しているので、自由市場と言っても
差し支えはないかもしれませんね。


アイスランドはよく分かりませんが、ノルウェーでは
石油の恩恵を預かって、国内産業がどちらかと言えば伸びませんでした。
石油輸出量は現在世界で7位です。しかも産出量のほとんどを輸出しています。
農業はかなり寒い地方なのでフランスやデンマークの農業と
勝負しても勝ち目は無いのですが、他の産業も国際競争力が低いと言えます。

EU加盟に対する国民投票でも、農民などが主な反対勢力となりました。
実際に今後どうなるか分かりませんが、石油産出量のピーク(オイルピーク)
を2002年に迎えたと言われており、今後どのようにして経済を
発展させていくのかが非常に大きな課題となっています。


十分に国内産業が発達して競争力がついてからであれば、
EU加盟も十分考えられると思うのですが、なかなか難しいみたいです。



ちなみに豆知識といってはなんですが、
北欧発の有名な人や会社などを紹介してみます。

ノルウェー:イプセン(劇作家)、ムンク(「叫び」で知られる画家)、
グリーグ(作曲家)、アムンゼン(探検家)Opera(ブラウザ)などなど。
あとはブラックメタルというかなり異質な音楽。異端的なビジュアル系
と言えば良いのでしょうか。イメージとしてはSlipKnoTに近い(笑)

スウェーデン:ノーベル(ダイナマイトを発明し、ノーベル賞を創設)、
ABBA(ミュージシャン)、IKEA(デザイン家具)、VOLVO(自動車)、
ソニーエリクソン(携帯電話)などなど。
これは調べて初めて分かったんですが、フジ子・ヘミングは
スウェーデン国籍でした!これは知らなかったですね。

デンマーク:レゴ(おもちゃ)、ロイヤルコペンハーゲン(高級食器)、
パンのデニッシュもDanish(デンマークの)から来ているそうです。
アンデルセン(童話作家)、キェルケゴール(哲学者)などなど。
さらにグリーンランドはこの国の領土です。

フィンランド:NOKIA(携帯電話)、LINUX(OS)、シベリウス(音楽家)、
ライコネン(F1ドライバー)などなど。

アイスランド:ビョーク(Björk、ミュージシャン)、
アシュケナージ(指揮者・ピアニスト)ぐらいでしょうか…。
もともと人口30万人程度で、小さい国なのです。
しかし世界で初の女性大統領がこの国で誕生していたり、
世界で最初の議会が起こっています。
日本と同じく活断層の上にある島国なので、火山が多く、
温泉なども多いそうです。

※ウィキペディアを参考にさせていただきました。(やむなく。)



ちょっと文章にキレが無かったかもしれませんが、
今日はここまで。
posted by Jack at 16:53 | Comment(2) | TrackBack(1) | 時事・社会 | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2007年11月23日

改正出入国管理・難民認定法〜指紋採取の行方〜 この記事をはてなブックマークに登録

改正入管法が施行され、20日から海外からの
16歳未満を除く入国者に対し、入国時には
指紋採取と、顔写真の撮影が義務付けられました。
今回の対象には、既に国内に住んでいて、一度海外に
出てから日本に戻る外国人が含まれ、
また、朝鮮人や中国人の永住者は除外されます。
このシステムを導入するのはアメリカに続き日本が二例目です。
(参考:東京新聞BBC NEWS(英語)、globeandmail(英語、カナダ))
参考にした海外ソースなのですが、より懐疑、反対派の意見が
鮮明に出ている気がしました。


僕のこれに対する立場は、

この施行には疑問あり、

です。少なくとも今回の実施による効果が全く無いと
否定は出来ないのですが、賛成も出来ません。

ロイター(英語)によると、初日で5人が指紋検査で引っかかり
拘束されたということです。(出身国などの詳細は明かされませんでしたが。)

今回考えなければならないと思うことが二つあると僕は考えています。

一つ目は、外国人からの指紋採取と顔写真を義務付けるということが、
プライバシーを侵害しているのではないか、あるいは差別ではないのか、
という指摘です。

今回の指紋採取は、
これまでに国内で集められてきた犯罪容疑者の指紋と、
国際指名手配されている容疑者の指紋のデータと照会して
犯罪を犯す可能性のある人物を国内に入れないことを目的としており、
また、今回採取される指紋はデータとして蓄積され、
今後活かされるということです。

この活用なのですが、もちろん一旦登録すれば
今後身元確認がスムーズになるという利点が考えられます。
しかし、今回集められたデータがどのように利用されるのかは
はっきりと分かっていません。
他の国々と共有されるかもしれないし、インターポール(国際警察機構)などへ
データが供給されるかもしれません。

(これは話が横道に逸れますが日本の情報管理能力は低いと言わざるを得ません。
機密情報がWinnyによって流入するなど少し前にありましたよね。)


もちろん僕は日本人なので、今回の件から直接影響を
受けることはありません。だから指紋採取をされる側にはいない訳です。
しかし、指紋とは個人情報の一種だと考えています。
個人判別のために指紋認証などが用いられていると思いますが、
指紋=本人という、ある意味名前より、住所よりも確実に本人を表す記号が指紋
ではないでしょうか。

考えにもよりますが、
この流れが続いたとしてそれぞれの国に指紋のデータが
共有される形で蓄積されるとすると、各国間を移動するときの
証明として指紋が使えるので本人確認はより確実なものになると
予想されます。
しかし、これは同時にそれぞれの国が個人情報を管理するということでも
あります。個人を特定する情報を個人がコントロール出来ないというのも
おかしな話だし、そもそも海外渡航者は自らの個人情報がどうなるのか
ということまで考えているのだろうかという疑問もあります。

セキュリティの為にデータを集めるということは
数があればあるほど安全性が上がるので、集められた情報は
他国などと共有されるのではないでしょうか。
(そうでなくても個人情報を国家が管理することには変わりありません。)
指紋という情報がどのように扱われるべきなのかを一度考えてみる
必要があると思います。


また、今回は大きく取り上げませんが、テロ対策だと言いながら、
実は海外渡航者を犯罪の前科があるのもと同等に
扱っているという事実があります。
これが差別だと言うことも出来ると思います。
観光客がこれにより減るかもしれません。しかし、ルールが守れないなら
来なくて良いというのも一理あります。
これはニュースに対するコメントや、施行に対する意見として
散見されました。

難しいのは、これが国益に適っていることなら、
国民が反対する理由が無いということです。

このシステム導入の理由は何だったのでしょうか。


そう、テロ対策です。


安全になるなら反対する必要は無いかなと思うかもしれませんが、
これについては考えさせられることがあります。

これが二つ目です。

反テロリズム―。

これはアメリカの9.11同時多発テロ以降、
ロンドンやバリ島で爆発事件があったり、
炭疽菌による殺人事件なども起こりました。

テロと言ってもさまざまな種類があり、
オウム真理教の地下鉄サリン事件などもテロと
言えるようなのですが、それらについては地道に
治安を保ち、警戒を常に怠らないという方法しかないと思います。
ニュースでも指摘されいるように、国外から来る犯罪者だけでなく
日本国民がテロリストたりうるということでもあります。

僕が考えたいのは、イスラム原理主義派による
テロです。ジハードなどかなり話がややこしくなりますが、
少なくともアメリカが「敵」として捉えているのがこの勢力です。

特に同時多発テロ以降は反テロが叫ばれ、イラク戦争につながり、
今に至っています。

最も、この同時多発テロによる国民の恐怖は計り知れず、
反テロを掲げる政策を全面的に支持しました。

しかし、この支持の上で、
国が国民の恐怖を煽ることで、国民を操る、
あるいはそれにより一部の既得権益者が利益を得ている
とも考えています。(軍需産業など。)


今回の指紋採取のシステム導入についての
鳩山法相が質疑に答える場面がありました。

ここで出たのがあの問題発言です。


[東京 29日 ロイター] 鳩山邦夫法相が29日、都内で行った講演で「友人の友人がアルカイダのメンバー」などと発言し、その人物が偽造パスポートで日本に入国したともとれる発言をした。ただ、断定できる内容ではなかったとして、その後に発言内容を修正した。

 同法相は、入国する外国人に指紋の採取を義務づける改正出入国管理・難民認定法に関する質疑の中で、2002年10月に202人の犠牲者を出したバリ島での爆破事件にも関わったとする人物について触れ、この人物から、安全上の理由からバリに近づかないように警告を受けたなどと語っていた。(以下略)
ロイター「鳩山法相が「友人の友人がアルカイダ」と発言、その後に修正」より。




最初は僕も変なことを言っているなとしか思わなかったのですが、
今回の施行のことまで考えると、どうやら意図があったようです。
もちろん報道の時点で気づけたのでしょうが、訂正しただ、なんだのと、
どうしてこんな発言をしたのか考えませんでした。

つまり、この話を持ち出すことによってテロの危険性が
非常に高く、身近にあるということを暗に示したかったということでしょう。
質疑の中でこんな話を持ち出すというのは要するにそうではないでしょうか。

少なくとも波紋を呼んだのは確かだし、日本は物騒だと感じた人も
多いはずです。平和ボケしている(?)日本人にテロが身近に迫っている
ということをアピールするには良い機会だったのかもしれません。


しかし、これはある意味国が国民を煽っているということにも
ならないでしょうか。テロという恐怖をちらつかせて国民を良い方向に
動かすということです。考えすぎかもしれませんが、この件の背景には
このようなことがあり、それらを直視する必要があるような気がします。
テロの恐怖はあるかもしれないが、
それが誇大されたものである可能性があるということを
常に肝に命じたいと思います。


恐怖に屈するのか、それとも自由か。

僕のルームメイトとこの件について話し合ったとき
こんなことを言ってたのが印象的でした。
posted by Jack at 14:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事・社会 | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2007年11月13日

小沢民主党について思うこと この記事をはてなブックマークに登録

かなり書くのが遅れましたが、
一応拙いながら今回の小沢氏の動きと、民主党について
考えたいと思います。

僕は、大連立は渡部恒三氏や森前首相を主導として
自民党側から持ちかけられたものだと考えています。

読売新聞の報道にしてもそうですが、
かなり前から大連立への布石がされていて、しかも
小沢氏自体会談前に説明を受けていた可能性が高いです。

しばらく考えてみて、今回の一連の結果はやはり
小沢氏にとっても民主党にとってもマイナスの結果となりました。

今回の動きで残念だったことが二つあります。

一つは結局は小沢氏が筋を通せずに党首慰留となったこと。

もう一つは民主党内の結束が取れていなかった、あるいは
内部の信頼関係の脆弱さが露見されることになったということ。

小沢氏が党内に回答を持っていったところまでは
良いと思いますし、既に説明を受けていたならばその場で
断ることなどしないでしょう。

しかし、回答を持ち帰ったと思えば、
党内からなぜその場で断らなかったのだなどと党首批判が起こり、
たちまち事態が大きくなりました。実際に党内の話し合いがどうのように
なされたのかについては分かりませんが、民主党のリーダーの行動自体に
批判を加えるようなことがあってよいのでしょうか。

もし小沢氏が、会談で福田首相が特措法について大きく妥協し、
ここまで首相が歩み寄ってきたんだけど、どうしよう?という風に単独で
判断せずに党での回答を求めたのだとしたら、
それはやはり民主党としては呑めない案件だと言えば良かったのです。
何も声を大にして党首を責める必要はなかったでしょう。

結局は今回の動きで民主党内の結束力が欠けていることを露呈させることになり、
民主党のイメージ低下につながってしまいました。

小沢氏もここまで党内が荒れるとは予想していなかったので、
まずいと思い辞意を表明したのではないか、

と考えることも出来るかもしれません。


この党員が自らリーダーに対する批判すら平気で公言するというの
なんとかならないんでしょうか。
自虐的なのか、それとも不正を一切受け付けようとしない、
正義感にあふれた行動だということなのか。
でもそれは民主党の利益にかなったことなんでしょうか。

今民主党に求められているのは団結力を発揮して自民党の対抗勢力に
なる事で国民にアピールすることです。

大連立があろうがなかろうが党内が自壊するようでは
政権交代など求められることではありません。


また、今回の福田氏の譲歩によって、
給油法の成立は急いでいないという本音とも言うべき言葉が
出てきました。これにはアメリカも驚きの色を隠せないのではないでしょうか。

今回の法案について小沢氏が出した条件の国連議決についてですが、
僕は小沢氏の国連主義に疑問を持っています。

なぜ国防に関して国連の可決を求める必要があるのでしょうか。
少なくとも今の日本の国連における位置は好ましいとは言えないし、
ある意味一部の日本の防衛に関する権限を国連に委譲するという
ことでもあります。
まあこの事は小沢氏の中国に対する配慮があるのかもしれませんね。
posted by Jack at 13:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 時事・社会 | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2007年11月07日

英国の教育事情 この記事をはてなブックマークに登録

英ブラウン政権、ニート対策で義務教育を18歳まで延長へ
(11月6日 読売新聞)
英国のブラウン政権は6日、イングランドでの義務教育修了年齢を現行の16歳から18歳に引き上げる方針を明らかにした。

 国家元首のエリザベス女王が同日、英議会で同政権の施政方針演説を行い、表明した。通学も就労もせず、職業訓練も受けていない若者(ニート)への支援が狙いで、若者の1割に上るニート対策を強化することになる。

日本でばかりニート問題が深刻だと思っていたのですが、
そうではないようですね。
「ニート」の造語は英国で生まれ、現在、その一部は路上の車両破壊などの問題を起こしている。経験や知識の不足により、就労が長続きしないことが主な理由で、対策が急務となっていた。

僕はニートという言葉が日本で作られていたとばかり思っていましたが、
実際にはイギリス発だったんですね。これは知りませんでした。
そうだとしたら、日本の教育問題を外国人に語る上でNEETという言葉が
使えそうです。これでフランス人の友達にも説明出来ます(笑)

しかし、車両破壊までは日本では起こらないので、
同じニートでも日本のニートはまた別だと思いますが。

これについてはもう少し
イギリスのニートのことを調べてからでないと分かりませんね。
タグ:教育 NEET
posted by Jack at 10:39 | Comment(4) | TrackBack(0) | 時事・社会 | このエントリーを含むはてなブックマーク |

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