2008年01月25日

北欧の福祉社会とジェンダー この記事をはてなブックマークに登録

今週から授業も始まり春学期スタートです!
正確には先週から始まっているのですが、日本へ一時帰国していたので
今週から授業に参加です(笑)

今のところあったのが、
The Scandinavian Welfare Model and Gender Relations
という長い科目名の授業なんですが、講義とセミナーが一回ずつありました。

スカンディナビアと言うと、北欧五カ国を指し、具体的には
ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、アイスランドとなります。

北欧と言えば、女性の社会進出がかなり進んでおり、
また国家が手厚い福祉政策を行っているイメージがありますよね。
それと同時に消費税も高いわけなんですが。


この授業では、スカンディナビア諸国を中心としたヨーロッパ各国の
福祉政策の比較と、ジェンダーと福祉政策の関連性を考えるようです。

今回は授業にはあまり触れずに、
気になっていることを書いてみようと思います。

授業内容については今後授業が進行するのと平行して書いていくのも
面白いかなと思うので、興味がある方は気軽に仰ってください。
疑問や意見なども、どしどしお待ちしています!

ジェンダーという言葉は日本でもかなり広く使われているものなので
今更説明する必要は無いかもしれませんが、
簡単に定義すると、
生物学的な性とは別に文化、社会によって形成された性であり、
男性らしさ、あるいは女性らしさという言葉などで表されるような
概念を具体的には指します。

フェミニズム運動などと共にこのジェンダーという言葉が
頻繁に使われるようになり、また、社会における男女平等が
訴えられるようになりました。

そして先にも言ったように、
北欧諸国は世界でも女性の社会進出が最も進んでいる国々に
挙げられるでしょう。

例えばノルウェー王国大使館のホームページによると、
公共部門では女性が全従業員の68%を占めています。その多くは地方自治体で、そこでは78%が女性です。政府機関についても女性の比率が57%と、過半数以上を占めています。民間部門では、男性が圧倒的に多くなっています(2004年)。

とあり、まだ完全とは言えませんがかなり多くの女性が働いています。
そして北欧と言っても国ごとにその状況は異なってきます。

また、女性が社会へと進出する上で重要となってくるのが
育児サポートなどの女性が働ける環境の整備です。
そこを国が福祉政策としてどこまで出来るかというわけですね。

ここでジェンダーと福祉政策がリンクしてくることになります。


しかし僕が気になっているのは家庭についてです。
これは友人から聞いた話なのですが、
ノルウェー人の男性は海外から女性を連れてきて結婚する人が
多いということです。(そして逆は聞いたことがありません。)

なんでだろうと思ったときに一つ考えたのが、
かなり女性が社会的に自立出来ており、
また育児ケアを含めた生活保護なども充実しているので、
男性がいなくても(稼ぎ手がいなくても)シングルマザーとして
やっていけるのではないかということでした。

これはノルウェー人の男性には申し訳ないのですが、
そういう考えが浮かんだんです。

(余談ですが大学へ通うためにバスに乗ることが多いんですが、
ベビーカーでこどもを連れている乗客をかなり頻繁に見かけます。
バス車内の真ん中に広いスペースがあるため、
そこにベビーカーが2台くらいは乗れます。)

もちろんこの考えには背景として家族の役割という概念があるので
そこを説明しなければなりません。

最小単位として、夫婦から構成される家庭を考えるとき、
家庭を維持するためにしなければならない役割が二つあります。
それはお金を稼いで家計を維持する役割と、家事洗濯などをする役割
の二つです。

従来、この役割は前者を男性が、そして後者は女性が担うものでした。
そして変化しつつありますが、現在もこの分担が多くの文化、社会で
行われています。

福祉政策にもどこまで保障するのかという程度の違いはあります。
それは職を失っている者や高齢者、生活に貧窮している家庭の
生活保護までであったり、さらに手厚く育児をしている
家庭への保護まで行うことも出来ます。

このように考えると、
国の手厚い保障が家庭内の生活保護まで行くと、
家庭内における稼ぎ手の役割が薄くなってしまうのではないか
という疑問が生じてきます。

つまり従来稼ぎ手であった男性の家庭内における役割が薄くなる
ということですよね。
だからそれがノルウェー人男性がノルウェー人女性と結婚出来ない
理由なのかなと思ったわけです。

ということで、日本の福祉を考える上でも北欧の福祉モデルは興味深いし、
また一男性としても気になることではあるので(笑)、
上のような問題意識を持ってこれからも授業に望んでいきたいな
と思います。


さて、実はさきほどの問いを同じ授業を取っていたノルウェー人女性にも
セミナーの際に聞いてみましたが、別の理由があるようです。

それについてはまた次回ということで。


(※ この文章と同内容のものをこの度開始したCOURRiER Japon + hitomediaの政治を語るブログ【参照】にも載せています。今後同様のことを行うことがありますので、どうぞご了承ください。
posted by Jack at 00:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学・学問 | このエントリーを含むはてなブックマーク |
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