2008年12月16日

シッコにみる、国家の福祉のあり方 この記事をはてなブックマークに登録

最近今になってマイケル・ムーアの映画「シッコ」(Sicko)
を観たのですが、衝撃的な映画でした。

国民皆保険の無いアメリカ。
(メディケア、メディケイドはあります。前者は65歳以上の高齢者が対象で、
後者は一定水準以下の所得の方に与えられています。)

私的な医療保険には、約3億人の国民のうち、
2億5000万人が加入しています。

しかし、そこには大きな問題がありました。

通常保険料が下りるためには医師の診断を経て
保険会社の認可を得る必要があります。

そこで実はかなりの確率で認可されないことが明らかにされます。
また、その認定に携わる医師達は、非認可率が高ければ高いほど
高報酬になるという給与体系が与えられています。

それによって医学知識を縦横無尽に用いながら、否認するという
インセンティブが認定医に与えられてしまっているのです。



福祉政策は国が行う最も基本的な機能の一つですが、
その福祉をどのレベルまで提供するかにおいては、考えが二分化されます。

すなわち、大きな政府(福祉国家)と小さな政府(夜警国家)です。

前者の考えは社会民主主義の考え方が強い北欧などに代表され、
後者の考えは新自由主義(あるいは保守主義)の考えが強いアメリカなどが主です。

(僕の理解ですと、新自由主義; Neoliberalismは元々自由主義であった人達が
保守の方向に大きく動いてことで生じた考え方であるのに対し、
新保守主義; Neoconservativeはその逆です。)

基本的に福祉国家においては、国民に大きな税負担を強いることと引き換えに
授業料免除や年金、医療保険など、寛大な福祉を提供します。

一方夜警国家においては、基本的には国家が行う福祉提供は
最低限にするべきであるとし、それぞれの福祉は個々人、
各家庭に任せるという姿勢です。
ここでは自己責任という言葉が象徴的かもしれません。


現在保険会社と医薬品会社の、政府とのつながりは
精力的なロビー活動によって非常に強固なものとなっています。
国民皆保険などは当分実現しそうにもありません。

しかし、オバマ大統領は民主党出身であり、
国民皆保険に対して前向きな考えを示しています。
今後従来の勢力図が変わり、アメリカも大きな政府へと
動いていくことも十分考えられるのではないでしょうか。

こうした状況を踏まえつつ、
国家の福祉はどうあるべきなのかを今後考えられれば良いなと思っています。


それにしても、
アメリカ人って肥満体型の方が多いですね。

マイケル・ムーアもしかり、映画に登場した人の
7〜8割はそうだったような気がします。

そりゃあ、成人病にもなりますし、怪我だって
しやすいと思います。
posted by Jack at 11:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーを含むはてなブックマーク |
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