2007年12月06日

NAUSICAA、そして宮崎駿 この記事をはてなブックマークに登録

昨日はノルウェー人のルームメイトと
風の谷のナウシカを観ました。

英語版を観たんですが、
ナウシカの音声はなかなか良かったです。
いつもは日本語版の音声以外は駄目だって思ってたんですが、
この作品ではなかなかいい感じでした。

その友達は以前大分にあるAPU(アジア太平洋大)に
一年留学していたこともあり、結構日本のアニメとかにも詳しいです。

彼が言うには、もののけ姫は英語音声も良かったと言ってました。
ナウシカだけはちょっとジブリの中でも
取っ付きにくいという印象があります。

確か最後に観たのが小学生ぐらいの時で、
あのオームが大量に押し寄せるところと、
ラン、ランララ、ラン、ラン、ラーン♪
という少女の歌声だけが記憶に残っているのも
ありますね(笑)

その二つが合わさってちょっと悪夢っぽくなっているというか…。

でも実際に観てみると
観てみて正解だったなと思いました。

この作品は確か宮崎駿氏が最初に作ったアニメーション映画で、
(調べてみたら、長編ではカリオストロが最初でした。この作品が二作目。)
テーマ的には一番重いでしょうか。

そのことについてさっと書いてみてもいいのですが、
今回は宮崎アニメに共通する部分をちょっと考えてみようかなと。

もちろんジブリアニメとして考えても支障はありませんが、この作品が
スタジオジブリ前に作られており、高畑勲監督のアニメもあるので、
宮崎駿の作品を主に考えるほうが正確かなと思います


まずこの作品でもそうですが、
自然がひとつの大きなモチーフとなっていること。

これは想像すれば分かると思いますが、
トトロ、もののけ姫、千と千尋、そして
ぽんぽこ(監督作品ではないけど)などなど。

千と千尋の物語は少し違うかもしれませんが、アニミズムというか、
神様の世界という点では自然というくくりに入れることが
出来るでしょう。

動物もすごく活き活きと魅力的に描かれています。
ナウシカに出てくるキツネリスのテトなんかもそうですし、
もちろんトトロの動作もすごく愛らしくて、匂いを嗅ぐ動作とか、
耳を動かしたりするちょっとした描写がすばらしいです。

実際にナウシカに出てくる生き物はお世辞にも可愛いとは
いえませんが(笑)、動作などを含めると決して嫌いになれない
不思議な魅力を持っています。


女性は快活で、明るいし、
老人は賢くて、尊敬され、元気。
ナウシカでは長老が神話を語り、村人は彼女の知恵を
頼りにしています。

今のアメリカなどでは若いことに価値があり、老人は
老いぼれて容姿も醜く、いやな存在です。
しかし、従来村落などでは老人は生きる知恵を持つ、
尊敬されるべき人間でした。
文化の変化や時代の変化もあるのかもしれませんが、
現在ではそのような扱われ方はされていません。


そして最も根本としてあるのが、
ナウシカのような少女が必ず出てくること。

トトロや千と千尋は少し違うかもしれませんが、
モチーフとして、神聖で、少し神秘的、そして純粋な少女が登場します。

そして多くはそこに少年が出てくる。
こちらも真っ直ぐで勇気がある。

ラピュタやもののけ姫、千と千尋などがそうでしょうか。


あとは、「悪役」というのがいないこと。
勧善懲悪なんて言われますが、大体のストーリーでは
悪役がいて、それを排除して終わりというものが多い中で、
宮崎駿のアニメでは悪役と言えば、必ずと言って良いほど出てきますが、
悪巧みはするけど、それぞれにきちんとした立場があります。
その多くはずっと「悪役」でいることがないというのも特徴です。

中にはラピュタに出てくるような悪役はいますけど(笑)


もうひとつ忘れていました。
食べ物が美味しそうに描かれていますよね。

観ているとよだれが出てくるような、
まるで観てるだけで匂いや味が感じられるような食べ物。

ラピュタで、目玉焼きをトーストにはさんで
食ってるのは忘れられません。


それにアクションもかっこいい。

あの前を向いて真っ直ぐ走る勢いのある動き。
その動きに自然と身体が反応してしまう気持ちよさがあります。


挙げていくときりがないですね。

てな感じで、ちょっと宮崎駿氏がどんなことを作品にしているのかを
考えるのも楽しいです。思想的な面にも注目してみたいですね。
機会があればナウシカの原作も読んでみたいかも。

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posted by Jack at 19:57 | Comment(0) | TrackBack(1) | 批評〜書籍・映画・ドラマ〜 | このエントリーを含むはてなブックマーク |

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